お堂と庫裏
お堂の入り口ではケヤキの柱と梁がいきなりのお出迎え、少し上に目をやれば細工を施した檜の破風板、柾の通った太いタルキにカヤオイ。納材してから少し時間が経っていたのでその時のことを思い出しつつ、改めてじっくりと見させてもらいました。
入り口のドアを開けて中に入ると、天井を支える檜の登り物が真っ先に目に入り、思わず足元の框につまずきそうになりました。他にも柱、桁、窓台といった檜の化粧材が満載で、写真にも文章にも収まりきらないほどです。
この建物がこれから何十年もここにあり続けるのかと考えると、自分の寿命のはるか先のことなのでより感慨深いものがあります。
時代の流れに応じて変わっていくことの難しさと、時代に流されずに一つのことを追い求める難しさと、両方がかぶさってきて少し重たい1日になってしまいました。
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